管理人の「独り言」

 

2025.5.19

76「合理的」の破壊力

 

繋がりが弱体化することで、分解・解体が進む?

 

 

 前回の続きで、

合理的を追求していたらもう少し気が付いたことがある。

 

なぜ合理的が存続が出来ないほどの破壊力を持っているのか?

 

それは、合理的を進めて行くと段々と同じもの、同じ思考、同じ波長といった同一性のものに収束する。

その結果、同じ性質の集合体になってくる。

そうなると、ぶつかり合いは必然と減少してくる。

このことは結束力を強化し同一性集合体は巨大化していくので、一見良い方向に見える。

しかし同時に破壊力にも繋がってくる。

 

なぜなら、新しいものが生まれないから。

新しいものが生まれないから新しい繋がりも生じず、繋がりの弱体化が始まる。

 

色んな性質、思考、波長がぶつかり合うことが新しいもの、新しい何かが生まれる。

その生まれた何かによって、新たな繋がりや小さな変化が生まれ、集合体全体の性質を変化させる。

別の言葉で例えたら、新陳代謝なのかもしれない。

 

合理的進行は、新しいものが生まれにくいだけでなく傾向として利己的な方向へ進みやすくなる。

なぜなら巨大化していくうちに繋がりや変化よりも集合体の存続を優先し、存続にエネルギーを注ぐことになる。

存続を優先するあまり変化はむしろ嫌う方向になり、効率化へより一層エネルギーを注ぐことになる。

その結果、古い体質のまま維持することになる。

 

そして、そのまま時間が経過する。

 

時間の経過は、密かに同一性集合体をとりまく環境を変えていく。

ここも大事なポイント。

この環境の変化は、集合体全体を揺さぶるぐらい影響を与える。

変化よりも効率化を優先する集合体は、すぐに対応できない。

繋がりの希薄なところから亀裂が入り、

変化を嫌う体質では亀裂をすぐに修復するメカニズムが生まれにくい。

よって外的要因が亀裂を深くし、分解・解体へと進んで聞く。

これが「合理的」の破壊力なのだと思う。

 

イノベーションのジレンマを勉強してきたから、

巨大組織からイノベーションが生まれないのも当然であると思った。

大企業は、規模の小さな挑戦は避ける傾向にあるし、短期間での成果を望む。

 

また企業だけでなく、夫婦間でも同じことが言える。

収入や健康は生涯ずっと一定ではない。

 

運悪くリストラにあったり病気やケガをしてしまうと夫婦を取り巻く環境は一変する。

金銭的・身体的に余裕なくなってくると、夫婦間はぶつかる可能性は高い。

お互いが生活で疲弊してくると、支え合うよりも別々の生活を選ぶかもしれない。

だから日頃から会話をし、トラブルがあった時は協力し合うことが大切なのだと思う。

このことが夫婦間の繋がりを深めることになると思う。

 

合理的を追求していくと

人と人の繋がりとは?というものを問われている気がするわ~~。(>_<)

 

 

結論!!

合理的の破壊力とは、新しいものが生まれないまま人間関係の繋がりを弱体化させ、

外的要因を引き金に分解・解体をさせてしまうことなのだと思う。

 

 

 

 

 


ものづくりで学んだこと

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